ハロウィンなのでおすすめのホラー映画を紹介してみる

映画のレビュー

まずはリングを観るべし。

ハロウィンが近いということで世間ではお祭りやらホラー映画祭やらをやっているだろう、ということでおすすめのホラー映画の話でもしようかなと。

ちなみに私は生粋の日本男児であるが故、人生でハロウィンを祝ったことはありません。

横文字にはこれからも断固反発していく所存です。

トイレは便所!ティッシュはちり紙!(逆転裁判でお気に入りのセリフ)

思い返せばリングの貞子って最後のシーンでしか出てないんですよね。それなのに終始不気味な雰囲気を維持し続けていたのは面白い。変な演出もあったけど。

ホラーと言っても割と色々なカテゴリーがあるので、気になったものをどうぞ。

【王道枠】スリーピー・ホロウ

ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督のゴシックホラーです。

まだ法律や科学が未熟で、確たる証拠がなくても簡単に有罪になっていた時代、犯罪の真実を科学力で導き出そうとしていた捜査官が、スリーピー・ホロウ村の斬首殺人を解決するために奔走するという映画。

近代的な時代背景とゴシックの匠ティム・バートンが織りなすダークファンタジーのビジュアル、ジョニー・デップの顔立ちと全てがマッチした傑作です。

物語もホラーでありつつサスペンス要素もあり、観ていて飽きません。

何より、斧を駆使して戦う首無し騎士によるキレッキレの殺人アクション。

私史上NO.1ダークヒーローです。もうね、コイツが暴れてる時はこの映画がホラーだったことを忘れます。

シャイアン族でもこんなにかっこよく斧を使えないでしょ。

首無し騎士のアクション担当俳優はスター・ウォーズ:エピソード1でキレッキレのアクションで魅せたダース・モールのレイ・パーク。そりゃカッコいいわけだわ。

観やすい。カッコ良い。そしてホラー。

怖いのにカッコいいという、相反するものが絶妙に噛み合っている名作。

おすすめの映画です。

【名作枠】悪魔のいけにえ

言わずと知れた名作ホラー映画。

ホラーというのを言語化すると、自分が理解できないことが当然のように起きている状態なのだと勝手に思っているわけですが、”スリーピー・ホロウ”のように人間の思惑が入り込むと一気にサスペンス調が強くなってしまうわけで、純粋なホラー(というか不気味さ)を楽しみたいならこの”悪魔のいけにえ”がおすすめ。

地方へ貧乏バカンスに訪れていた若い男女が旅先でとある家族と出会うも、その家族は得体の知れない狂気を帯びており、その狂気から逃げ惑うというお話。

何が怖いってその家族は何か目的を持って人を攫っているのに、その目的は最後まで分かりません。

というか理解ができないのです。

その恐ろしさたるやありません。

何がなんだか分からないまま、妙なズタ袋を被ってチェーンソーを持つ巨漢がえらく必死に追ってくる。

字に起こすと夢に出てきそうなシチュエーションですが正にその通りで、怖い夢って何が何だか分からないのに何かが迫ってくるから怖いんだろうなぁ。

考えなしの力技で迫るチェーンソー男の恐ろしさたるや、そんじょそこらの幽霊やら怪異なんか比になりません。

そんな怖い夢を映像にしたかのようなホラー映画。

ハロウィンにもぴったりな名作です。

【車枠】クリスティーン

私は車が好きです。だったら紹介しないわけには行きません。

車が怖いホラー映画を。

それがこの”クリスティーン”です。

主人公が街中で見つけた廃車同然の車を修理したら、実はその車は邪悪な意思を持っていたというお話。

監督はMr.低予算映画のジョン・カーペンター。

クリスティーンとは主人公が愛車に付けた名前なのですが、その名に恥じない美しい赤色をしています。

車なので当然喋るわけもないのに、殺人の動機が画面越しにヒリヒリと伝わるのが面白い。

しかもそれがイタズラをされたとか壊されたとかならまだしも、主人公が想いを寄せる女性に対する嫉妬の炎だったりする。

人を焼き殺して走り去るシーンがあるのですが、急いで逃げるわけでもなく、自身も燃えながら悠々と帰っている姿は車らしからぬ生々しさです。忘れられない名シーン。

【マジで怖い枠】ネオン・デーモン

正直、ホラー映画を本気で怖いと思ったことはほぼ無いのですが、この”ネオン・デーモン”はマジで怖い

監督はニコラス・ウィンディング・レフン。

煌びやかなモデルの世界で一躍スターに躍り出た主人公がやがて美を追求するあまり、自身や周りの人間を狂気へと巻き込んでいくというお話。

いやマジで怖い。

主人公の病的な被害妄想や、倫理から外れてまで美を求める周りの人間も含めて全てが怖い。そんな人間たちがとる手段の残忍さも怖い。殺人やスプラッターの描写なんてほぼ無いのに怖い。

何が起きたか見せないのに、何が起きたのかが分かるようになっているのも怖い。描写されないシーンを自分の脳内が補完している事実すら怖い。

そして、そうなるように映画を構成したレフン監督が最も怖い。

もうね、画面上に映るあらゆるものが恐怖を煽るんです。

何もかも上手くいかず、不安と恐怖と、病的さと狂気。

映画の始まりから終わりまで、恐怖を感じない時間はほぼありません。

個人的に最もオススメしたい作品。

【ネタ枠】貞子VS伽耶子

この突拍子のなさが好きなんですよね。

呪いの家の中で呪いのビデオを見て呪い同士を喧嘩させようといった、偏差値40の発想を本気で映像にする懐の広さが日本にはまだあるという希望を感じさせるといいますか…

あれ?

呪いの話してたのにいつの間にか希望に変わってる?

貞子VS伽倻子は映画界の希望なのか…?

チェンソーマンの作者、藤本たつき先生も好きな映画のようですよ。

演出やセリフもわりとハイセンス。

テレビから出てくる貞子をみてギャーッ!!と叫んだ3秒後に階段を降りてくる伽耶子を見てギャーッ!と叫ぶシーンは、ホラー映画なのに笑えるというかつてない新境地を垣間見ました。

ジャパニーズホラーの金字塔ともいえるリングと呪怨ですが、これに比べればフレディVSジェイソンやエイリアンVSプレデターってかなりしっかりと作られてたんだなと思ってなりません。

いや、貞子VS伽耶子もちゃんとホラーしてますよ。

なのになんでキワモノっぽく感じるんだろう?

おすすめです。

その他オススメ

他にもおすすめしたいホラー映画は沢山あるのですが、今回はハロウィンということで、誰かと一緒に観るのに良さげなものをピックアップしてみました。

ここ最近だとアリ・アスター監督のへレディタリー継承とかミッドサマーも良かったけど、個人的にはサイレントヒル”もおすすめしたい。

原作ゲームの雰囲気をしっかり引き出している。

バイオハザードはアクションに全振りしちゃいましたからね。

ゾンビが怖いというよりサイコロステーキ(知らない方は検索してみて)のインパクトが強すぎる。

ちなみにゲーム原作の和製ホラー映画“サイレン”は、ココリコの田中を屍人にしたことで最も怖いシーンで笑えるというズッコケをかましていたのが懐かしい。

今年はハロウィンを人生初で祝う予定なので私もホラー映画を観ます。

プライムビデオに追加されたシックス・センスなんてどうですかね。

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