お化けなんてないさ♪お化けなんて嘘さ♪
この歌詞で始めたのは、この映画が全世界のアンチ幽霊ガチ勢の希望となる可能性があり、幽霊の存在が上記の歌詞以外で否定された数少ない作品だからです。
幽霊なんていねぇ。科学の力で解決してやると捜査してみたらガチもんの亡霊だったスリーピー・ホロウとは対極に位置した映画でもあり、姉妹関係の疑いも否定できない。
この記事でスリーピー・ホロウのことを少しだけ紹介しています。
ハロウィン必見!おすすめホラー映画5選【不気味な夜を楽しむために】
「呪いなんてない。この世の全ては科学で証明できる」
呪いのビデオにIQ200の天才が挑む!
良いですね〜。掴みはバッチリ。
もう見ている間はいったいどうやって落とすんだと終始ヒヤヒヤしていました。
呪いのビデオ、みんなで観れば怖くない!
ですからね。
2作目以降のほぼ全てが蛇足なターミネーターくらい新作に恵まれないリングシリーズも、リングの名を捨てて久しく、今後は貞子シリーズとして展開していくのでしょうか。
ターミネーターサルベーションはまだ面白かったなぁ。ターミネーターは未来編に舵をきった方がいいと思います。
さて、何より今回はDX!!
DXって何がぁ?
そりゃ頭にハテナがないわけではないですよ。なんたって貞子DXですからね。
ホラー映画からホラー消したらそれは何映画になんでしょう?
映画をジャンルで分られないと気が済まない人でなければ大丈夫でです。
むしろこれで骨太ホラーなんて見せられたらそれこそタイトル詐欺でしょ。
えぇそうなんです。ホラー映画ではないんですね。そもそも貞子出てましたっけ?
なんかキノコの化け物みたいなのはいましたね。
ホラー映画では御法度なほんわかしたBGMなんてながしちゃったりして。
呪いのビデオをみたら最後、ゴロンとでんぐり返る屈辱死。
後味も全く悪くないんですよ。物凄く爽やかな結末。初代リングのあの後味の悪さったらなかった。散々お爺さんの優しい面を映しておいて、最後は子供のために呪われていくであろう結末。
これがホラー映画の醍醐味みたいなところもあるんだけど、貞子DXは全くそんなものがない。
とまぁ褒めてる風貶している文面になっているけど、全然嫌いじゃありません。
どうしようもないっちゃどうしようもない映画なんですが、映画であれ人であれ、どうしようもないやつだからって嫌いになれない。
映画を芸術のみの観点で見てしまうと、そりゃあ色々言われるかもしれないけど、映画は映画であってそれを芸術として作り上げるのはあくまで作り手の手段だし、映画を芸術としてみるかは見る側の手段でしかない。
映画は映画であり、それをあーだこーだ組分けみたいなことをすると、一つのフィルターをかけて映画そのものから遠ざかる気がする。
まぁ貞子DXの記事で何言ってんだって話なんですけどね。
このタイトルも貞子にDX付けたらマツコデラックスぽくねみたいなノリで決められてるでしょ。
こんなくだらない映画があっても良いんですよ。
くだらない面も芸術的な面もあるのが映画であって、真面目なものでなけりゃ認めないなら学校の教科書でも読んどけってなもんなんです。
じゃあ手放しでこの映画を勧められるかといえば絶対そんなわけなくて、この記事も自分の感じたことを可視化しているだけなんだけど、この記事を読んでなんか面白そうだなと思った人が観てくれたらそれはそれでいいかなと思いつつ執筆している。
これをリングでやんなよって人は一定数いるでしょうけどね。
今やアイコン化した貞子じゃないとできない映画ではあるから、初代リングが好きな人には許せない映画かも。
私としても押井映画ばっかり解説してると日本全国の女性読者を遠巻きにしてしまいますからね。
少しは息抜きが必要。
先日、映画館で人狼が公開されてたんで観に行ったんだけど、95%は一人でした。
初デートで人狼は情緒面を心配されるのでおすすめしません。
でも押井映画が好きな人はそれを理解し合える人をきっと求めているに違いない。
ただ、デートに貞子DXを選ぶのはどうでしょうか?
うーん二人の仲がより良くなる未来が見えない。友達と見る映画にも思えない。
やっぱり怖いもの見たさにみる映画というのがしっくりくる。
そうした意味で語るなら、この映画はホラー映画といって何の異論もない。
いや異論ありまくりですよ。
休みの日にあえてこの映画を見ようと思うツワモノであれば抗体ができているでしょうが、貞子DXを観て貞子の映画おもろいやーんっていう小学生がリングを見たらギャップの高低差が酷すぎてインフルエンザにかかるレベルなんです。
まぁ新作が出たらどうせ観るんですけどね。
漏れなく私も呪いのビデオに呪われているということなんです。
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